柳くんはすぐにまた本に視線を戻した。











柳くんの笑顔は、綺麗。





だけどすごく儚げで、今にも消えてしまいそうな、幻みたいだった。






不思議。



なんだか、ふわふわした気持ちになった。








っていうか、名前、知っててくれたんだ。






それが、無性に嬉しかった。







しばらく、本の内容なんて頭に入らなかった。








< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop