愛たい。


たしか、夏休み前の理科の時間
理科の授業で隣の席の男子
吉原があたしに話しかけてきたんだ

「なんか、お前って笑ったら目なくなるよな」

はぁっ!?

吉原とは初めて同じクラスになったし
話したこともあんまりなかったから
いきなりそんなことを言われて
あたしはムッっとした

「ごめんね、目細くて」
あたしは嫌味気にかえした

「お前笑い方変えたほうがいんちゃん!?」
「なんで、そこまで言われないかんのよ!」
「いーや。 べつに」

ほんと吉原にはイライラしてた
自分ではわりと目はパッチリしてるほうだと思ってたし
そんなことだれにも言われたことなかったし




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