舞い降りた天使と悪魔

悠黎が窓辺に腰を掛ける。
途端、今まで入ってこなかった月明かりが、悠黎を照らし出す。

その光景はとても幻想的で‥
こいつが本当に天使なのだと、思い知らされるような気がした。



「安宮知香の第三の眼で、幻の聖地〝永久の理想郷〟にある〝悠久の扉〟を開くのが、奴等の真の目的だと、我々神族は読んでいる」



「永久の理想郷?」


「悠久の扉?何じゃそりゃ」



聞いたことも無い固有名詞に、俺達二人は戸惑った。

取り敢えず、その二つの説明を聞こうと思い、俺は悠黎に説明を頼んだ。
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