舞い降りた天使と悪魔
「頭痛くなってきた‥」
知香が頭を抱え込んで、自分のお茶を一気に口に流し込んだ。
俺も正直、頭が痛い。
永久?悠久?何だそりゃ。
「それは何処にあるの?」
「知らん」
「「‥‥‥‥はぁ?」」
あまりにも即答過ぎる答えに、思わず素頓狂な声をだしてしまった。
「分からないんだ。
その永久の理想郷が何処にあるのか。
本当にあるのかさえもな」
「何、それ‥‥」
知香が絶望感に塗れた声で呟いた。