舞い降りた天使と悪魔
(( Take2 ))
(( Side/Chika ))
「ふぁ‥ゎふ‥」
「相変わらず眠そうね」
「ったりめぇだろ‥
不安で眠れなかったんだよ」
いつもの見慣れた通学路。
隣で輝が控え目に欠伸をしている。
あんな危険な転校生が来ても、学校に行かなきゃならないなんて普通じゃない。
「絶対ぇ休んだ方が身の為だぜ」
輝は眉間にシワを寄せている。
まぁ、悪魔が自分の後ろの席に座ってるだなんて、考えただけでもぞっとする。
「何を言っている。
学校に行くのは学生の義務だろう?」