舞い降りた天使と悪魔

これは‥‥
アイツの昔からのくせだった。



「夾‥‥」


「敵に情は禁物だぜ、悠黎。
俺とお前は敵同士だ」



険しい顔で俺を見る。
その目には深い悲しみが映し出されていた。



「夾、俺はお前を助ける」


「‥‥‥戯れ事だ。
俺はお前を殺して、安宮知香の第三の眼を奪う。
だだ、それだけの任務を遂行するのみだ」



淡々と並べられる夾の言葉。
夾、俺‥‥お前を‥‥‥



「あーっ、夾、テメェこんなとこにいたのか!」
< 48 / 71 >

この作品をシェア

pagetop