舞い降りた天使と悪魔
「お?」
現れたのは同じクラスの男子だ。
夾を呼びに来たらしい。
「ったく、人に飯買わせといてどっか行ってんじゃねぇよ!」
「悪ぃ、悪ぃ」
夾は苦笑しながらそいつの元へ歩いていった。
「あれ?お前、天使と仲良いのか?」
「‥‥ま、それなりに?」
「そうかよ。
早く食わないと時間ねぇぞ!」
「あぁ」
背後からバタンと扉が閉まる音がし、一切の音が無くなった。
俺はストンとその場に座り込んだ。