舞い降りた天使と悪魔
(( Side/Hikaru ))
中学からよくつるんでいた瑠子に、知香を連れていかれた。
瑠子はいつもあんな感じに、知香を連れ回す。
取り残された俺と悠黎は、今帰路を辿っていた。
「‥‥‥本当に大丈夫なんだろうな」
「何がだ」
「知香だよ。
アイツ、帰りに阿久摩にでも襲われたら‥‥」
「その心配はない、大丈夫だろう」
何を根拠に言ってるのかは分かんねぇが、悠黎は何やら自信満々だった。
「あんなぁ‥‥
いくら瑠子が気が強いからって、阿久摩に勝てる訳ねぇだろ」