舞い降りた天使と悪魔
(( Side/Chika ))
「あーっ、たくさん買い物したぁっ!」
「るー、買い過ぎ」
ちらほらと街灯が着いてる路地を歩く。
携帯でちらっと時間を見ると、もう夜の20時を過ぎていた。
「ごめん、るー。
送ってもらっちゃって」
「いやいや、こんな美女を一人で歩かせれるかってんだい!」
「るー、アンタが言うな」
カツンカツンと静かな路地に、二人のローファーの音が鳴り響く。
これ、一人だったらかなりの恐怖心。
るーがいて良かった。