舞い降りた天使と悪魔
(( Side/Ruko ))
「どこまで連れてく気だ」
「出来る事なら、世界の果てまで」
あたしは阿久摩夾をなるべく知香から離した。
遠く、遠く‥
気付けば、誰もいない、周りに何もない、広大な野原に来ていた。
「阿久摩夾‥」
「やっと離してくれたぜ。
襟がしわだらけだ」
あたしはすぐさま戦闘態勢に入った。
相手は上級悪魔。
いつ、襲われるか分からない。
「‥阿久摩夾‥
あなた、やはり〝悠久の扉〟を開く為に知香を?」
あたしは目の前にいる奴に問いただす。