シャープペンシル
龍はひたすら私を殴り続けた。

私は痛さと恐怖を相手に30分近く戦った。

やがて龍は疲れたのか、ベッドに座って休み始めた。
「ひっく・・・うぅ・・」

私は龍に聞こえないように声を押し殺して泣き続けたが、また殴られる恐怖から逃れるために、急いで龍の家を出た。

外に出てから私はあの公園へと向かった。


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