シャープペンシル
「梨美、ごめんな。痛かったろ?でも、俺はお前がいないとダメなんだよ。だからずっとそばにいてくれ。」

そう言って龍は泣き始めてしまった。

私はどうしたらいいのか分からなくなって、無言でハンカチを手渡した。

「なぁ梨美。お願いだから離れていかないでくれ。」

龍は何度も何度も私に謝り、離れていかないでくれと繰り返した。

そんな龍があまりにも可哀想で、ズルズルと流れてしまった。

そのせいでこれからが大変になるとも知らずに・・・。
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