泣きながら微笑んで
*気持ち

「ヒック…ごめん…ね―…」
何故あの日私が泣いたのか…



それは、中学最後の体育祭…私のせいで
負けてしまったから。


皆は私のせいじゃない
って慰めてくれるけど
そんな事ない。

―…。


「おい、泣き止めって」

ポンっと私をなでたのは
そう…江塚俊。

「お前のせいじゃないって、だから泣き止めよ」

「でも…ウゥ」

「でもじゃない、俺が言ってんだから!」

「アハハ何それ」

「そうだ、笑っとけ!お前は笑顔が一番だ」

ドキッ

この時から私は
おかしかったんだ……。
なんなんだろう……。
この気持ち。……
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