私の最低な元カレ
それで、やっぱり藤原さんを知るために
藤原さんに近づくしかないって思った。
勇気を出さないで、ずっと陰で見てるだけじゃダメなんだ。
そんなことだけじゃ、絶対に相手は振り向いてくれない。
相手をもっと好きになれない。
「おめでとう。お前のことだから絶対初恋だろう」
尚はひとり、頷きながら知ったようなフリをする。
でもまぁ、ハズレてはないんだけど。
「俺、応援してやるよ!」
「べ、別にいいよ。応援とか…」
「なんでだよ~。あ、そうだ!俺メアド聞いてきてやろうか?」
「良いって。そういうのは全部自分でする」
誰かに頼って叶える恋も、悪くはないけど
でもやっぱり、本気だから、自分で叶えたいんだ。