私の最低な元カレ
驚く私にむかって、天野君は平然と答える。
「そうだけど」
「どうしてっ…」
どうして新里君と天野君が。
正反対な二人だし、接点とか――…
「結構仲良いんだよね。健とは」
健……
健って、新里君の下の名前…。
―――そういえば!!
新里君と中庭で喋った時も…たしか、新里君は天野君の事、
『一弥』って呼んでいたような…。
嘘だぁ…嘘だと言ってよ…。
だって、変でしょ!!
チャラい天野君と、清潔感漂う新里君が…仲良いって。
――神様、それはナシですよ…。