私の最低な元カレ
試合は、相手チームが点を入れて同点になったけど、
またコッチのチームが点を入れて、結局は2対1で勝った。
私と唯子は、試合が終わった新里君のもとへと駆けよる。
「おめでとう、新里君!」
「藤原さん、横山さん。今日はありがとねっ」
汗をたくさんかいている新里君は、青いタオルで拭きながら、喋る。
汗かいてても爽やかだなぁ。
汗を拭き終わった新里君は、こちらに向き直り、口を開く。
「この後、監督がご飯おごってくれるらしいんだ。藤原さんたちも行く?」
「えっ」
突然の新里君のお誘い。
唯子は行きたそうな顔をしていたけど、私は
「ごめん。今日はいいや」
断った。