私の最低な元カレ


と、いっても…

まだあの最低男がいるかもしれないから

私は少し

廊下でウロウロ時間を潰してから売店へ向かった。



「あちゃ…」

買いに来た時間が遅かったため

御覧の通り……


焼きそばパンは売り切れで、

私の大好きなメロンパンも売り切れだった。


しかたなく、残っていた

アンパンを二つ手に取り、

売店のレジのおばさんに渡す。


「これください」

「はいよー合計240円ね~」


300円を出して、お釣り60円を

おばさんから受け取った私は


(あぁ…麻衣に怒られるんだろうなぁ)

なんて思い、背中を丸めながら


歩いて行く。


が、私の足を止める

大きなものが前を遮った。



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