私の最低な元カレ
「うーん。まぁ良いかな。じゃあ本番までに、もう少し練習しててね」
「はいっ!」
「藤原さん、緊張しなくて良いからね。気楽にやって。質問があったら、私に言ってね」
「ありがとうございます!」
そして打ち合わせは終わった。
そっか。
北住先輩たちは三年生かぁ…。
最後の体育祭は、やっぱり完璧にしたいもんね。
だから北住先輩も気合いが入ってたんだ…。
「ふぅー…」
緊張の糸が切れたのか、私は近くに置いてあった椅子に、崩れるように座った。
体育祭…
楽しみなような、緊張の連続というか…。
「でも頑張るしかない!最高に体育祭にするためにね」
私は、そう自分に言い聞かせながら、もう一度、貰った紙に目を通した。
「代表で走る人、凄いよな~…」
なんて一人ごとをつぶやきながら、目線を下へ。
すると、とんでもない文字が私の目を釘付けにした。