私の最低な元カレ
「一弥っ!昨日は試合来てくれてありがとなっ」
「うわ、ビックリしたー」
突然かけられた声に、上を向くと、健がいつものように、満面の笑みで立っていた。
「あー、うん。勝って良かったなぁ」
「おうっ!…っていっても、練習だったけど」
健は苦笑しながら、俺の隣の席へ座る。
「なんで?練習でも勝てたんだから良いじゃん」
「大事なのは本番だよー」
「ははっ、健なら大丈夫だろ〜」
笑って普通に、いつもみたいに会話をする。
だけど、俺はずっと引っ掛かっていた。
「藤原さんも来てくれてさ!」
―その事に