私の最低な元カレ
「ふ、藤原…!?」
…――そこには、微妙な表情をしている夢が立っていた。
な、なんでここに…!?
とっさに起き上がろうとするけど、やっぱり無理だった。
そんな俺に藤原は
「なに考えてるのよ」
あ……
心配してくれてんのかな。
怒ってくれてんのかな。
「どうして1000Mなんて走ろうとしたの?」
いつの間にか、敬語も無くなっていた。
俺は今、藤原の顔を見るのが恥ずかしくて、情けなくて…
また目を瞑った。