私の最低な元カレ
「そんなに怒んないでよ。」
「怒るわよ!普通にっ」
久しぶりに叫んだ。
心から、ムカついた。
サッカーの試合見に行った時に、あんな瞳をしたから…
昔の天野君を思い出したから…
天野君のさっきの話、本当に信じちゃったじゃん!
鼻が、ツーンとした。
「……たし…そんなに…」
「…え?」
やばい。
やだ、やだやだ。
泣きそう。
涙が目にすごく溜まってきた。
だけど天野君の前で泣きたくない。
「私を……からかうのがそんなに、……楽しいのっ」
このままじゃ、泣いちゃう。
そう思った私は、すぐに保健室を出た。
ガラガラガラッ
「…あ」
「あ、」
保健室を出て、涙が頬を伝ったとき、
目の前に智隼ちゃんが立っていた。