私の最低な元カレ
元カノ登場
体育祭は終わった。
あのあと、ご飯を食べてダンスを見て、打ち上げして…
だけど私はそれどころじゃない。
「おーい、夢。ため息付きすぎ」
「…はぁ。ごめん」
麻衣に注意されるけど、私はため息をついてる意識がない。
天気は雨。
気分は最悪。
左を向くと、グラウンドは雨に打たれていた。
「ちょっとジュース買ってくるわ」
気分が沈んでる私に、呆れた麻衣は教室を出ていった。
ポツン。
ブーブーブー。
「はぁ……」
スカートの中の携帯が震える。
あぁ。
面倒くさいよ。