私の最低な元カレ
店内に響く私の声。
響いた後、わかった。
…お、オーバーリアクションしすぎたか?
後ろの席にいた私たちと同じ歳くらいの女子高生グループが、こっちを睨む。
冷たい目線に私は頭を下げて、メロンソーダーを一口飲んだ。
「だって告白の返事は、夢の想い次第でしょ?私に聞かれても…」
「……た、たしかにっ」
そりゃそうだ。
自分の気持ちが肝心なのに、
唯子に聞いたって意味ないじゃん。
親友の唯子にだって、私の想いはわからないもんね…。
「はい、終わり。次の話は?」
「あ、はい」
テキパキと仕切る唯子の口調に、私もトントンと天野君の話をした。