私の最低な元カレ



「夢っ!知り合い?」


小さな声で、向かいに座っていた唯子が話しかけてくる。


知らない知らない!!!



声の代わりに、私はブンブンと首を横に振った。




「だって天野ってゆたよ?」



ギャーギャー騒ぐギャルの声。


その『天野』という言葉だけが、すんなりと私の耳の中に入って来た。




――――――え?





「天野一弥のあれじゃろ?」












―――――――ええええ!!?





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