私の最低な元カレ
『う、う~ん…?転校してきたって事かなぁ?』
「さぁ?私が今まで気づかずに過ごして来ただけかもしれない」
『それは無いでしょ~。きっと田舎からまた戻ってきたんじゃない?』
「まぁそんなのどうでも良いよ!それよりどーしたら良い!?」
『えぇ~…?スルーしてたら良いじゃん。あいつのことだからすぐに彼女出来るでしょ~~?』
「え…あぁそうかな」
『別に何か問題が起きたってわけじゃないんだよね?』
「まぁうん…でも、私の気持ち的に――…」
『なら良いじゃん!!夢は過去を引きずり過ぎだよ。もう終わったこと。ぜーったい天野なんてそこまで考えてないよ』
「それはわかってるけど」
『それならもういいじゃん。そんなに気にしてたら夢が損するだけ。ね?わかった』
「えぇ~…」
『もう眠気襲ってきたから寝る!おやすみ~』
「え!?ちょ、唯子!?」
『なんか問題起きたらいつでも相談してきて良いから、じゃね』
その言葉を最後に、
電話はブツリと切れてしまった。