私の最低な元カレ


「あ!やば!!」


突然大声を出して立ちあがる唯子。


「えっ!?」


「私そろそろ帰らないとっ!」




そう言って唯子は急いで帰る支度をする。



腕時計を見てみると、時間は5時。



「え、もう?早くない?」


「今日、バイトなんだ~」



バイトか……へえ~。




……ん?あれ?




「バイトッ!?」


「ん?うんっ」


「始めたの!?」



聞いてないよ!?私!




「今日からなの。初日に遅刻したらやばいよ~!じゃあね!また何かあったら電話でもしてきてっ」



唯子はそれだけ言って、


慌てて店から出て行ってしまった――……




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