私の最低な元カレ
―パッチン!!
そしたら夢に
思いっきり叩かれた。
「アンタやっぱ最低!!この女たらし!」
「……いってー。はは、何もビンタは無いでしょ」
ジンジンと痛む頬。
本気で叩きすぎだろ〜……。
なんて思える俺は、意外と冷静なのかもしれない。
「あんな嘘付くからでしょ!……もう本当に最低」
「そんなに怒んないでよ。」
「怒るわよ!普通にっ」
大きな声で叫ぶ夢。
夢のその声は、保健室に響く。
だけど急に、か細い声になった。
「……たし…そんなに…」
「…え?」
なんだよ……?
「私を……からかうのがそんなに、……楽しいのっ」
あ……。
泣きそう?
目がうるんでるのが分かる。
ヤバイ。
どうしよう。
好きなのに。好きなのに……っ。