私の最低な元カレ


それから私たちは、一通り泣き終わるまで、

抱き合って泣いた。



「ねえ夢」



泣き終わって、目を赤くはらした麻衣が私を見て言った。



「今日は、とりあえずもう帰ろっか」


「…うん」


「明日、暇?」


明日は土曜日。

授業もないし、用事もなかったはず。



「…うん。暇だけど…」


「じゃあ家来てよ」




初めて麻衣の家に誘われて、ビックリする私。


「いいの…?」


「もちろん!…今は整理がついてないから、言葉に出来ないけど…。明日、あたしも話したい事話すっ!」


麻衣の“話したい事”は、なんとなく理解が出来た。


私はコクリと頷く。




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