私の最低な元カレ



「昨日の話。話してくれてありがとね」


「ううん。言うの遅くなってごめん…」



やっぱり真剣な話となると、どこかこしょばい。


麻衣とはずっとふざけあってるから、こういう話ってあんまりしたことなかったもんね。


でもこういう話をするのも、親友なんだ。

私と唯子のように。




「あたし、ここ最近ずっとモヤモヤしてて」


「…モヤモヤ?」


麻衣が…?



「うん。夢は大切な友達なのに、元気ない原因知らないし…。
あたしってなんなんだろうって考えちゃってさ。
それにこうやって友達の事で悩むの初めてだったしよく分からなくて」



麻衣も…麻衣も私と同じように悩んでたんだ…




「夢にムカついたりもした。なんで何も言ってくれないの!とか…(笑)
だけど昨日話を聞いたとき…思ったんだ。

夢の事をもっと理解してたら、夢を苦しませなかったなって…」



「そんなっ!そんなことないよ、麻衣!」



「だって、あの日教室で夢にあんなこと言わなければ、
夢をせかすこともなかっただろうし…」




…麻衣がこんなにも、考えてくれてたなんて、

私だって、これっぽっちもわかってなかった…。




やっぱり、友達って難しいんだね…。

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