私の最低な元カレ
「あーもうやだ!もう…疲れた…」
「え?ちょ、夢…!」
スイッチが切れたかのように急にバタンッと床に倒れこんだ夢。
心配してかけよると、
「スー…スー…」
寝てるだけかい…。
顔を真っ赤にして寝てしまった夢を横目に、あたしはひとり考えた。
夢の話を聞く限り、あたしは何かあると思うんだ。
天野は本当に夢を好きだったと思う。
だけど、そのままではいられない何かがあったんじゃないかな?
…って言っても、全くなんの証拠もないけどね。
ただ、なんていうの?
……女の勘ってやつ?
「なあ夢、あたし、夢の力になりたい」