私の最低な元カレ
―藤原夢side―
初めて麻衣の家に行った日から、三日が経った。
私はあの日、オレンジジュースを飲んでしまったわけで…。
「ふふふ」
「ちょっと麻衣、どうしたの?」
それからというのものの、麻衣の様子がおかしい。
「ちょっとね、探偵気分で」
「探偵~?」
なにを言ってるんだ、麻衣チャンは。
私はさっぱり何のことかわからず、そして麻衣の最近の態度もわからず、モヤモヤしていた。
「ねぇ麻衣。正直に言って!」
「なにー?」
「私あの日、なんか変な事言った?」
その質問をすると、急に黙る麻衣。
や、やっぱり~!!
私なんか言っちゃったんだ!?
「なに!?私オレンジジュースのせいで全くわかんない!」
「あはは!気にすんな!別に変な事じゃないし~」
そうは言ってますけども…
麻衣の顔がいつになく幸せそうだから、逆に不安だよ…。
だってあの日、たしか天野くんの事を――…
だけど思い出せない!
あーもう!私のバカ!