私の最低な元カレ


「はぁ?なんでそげんな事…」


愛ちゃんまでも考え始めた。


なにが本当なの?

私は天野くんに振られて…

でも天野君はずっと私を好きだった…?


そんなの、おかしくなる。

矛盾してるじゃん…?




『俺が逃げただけなんだ。怖いから。藤原が俺から離れて行くのが』


『お前が一番嫌いな人間になりたかった』



あの時の…

保健室での天野くんの言葉がよみがえる。


顔は見えなかったけど、声は真剣で、

そしてどこか寂しそうだった。


だからこそ本当なんだと思った。


だけど…



『なーんて』



嘘だったんじゃないの…?



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