私の最低な元カレ
「あれ?どうしたんだよ、一弥。元気ないじゃん」
お前はなんでそうニコニコしてんだよ…。
「別にー。ふつうだよ」
「ふーん?んじゃ、図書館向かおうか」
「おう」
もう夢いるのかな。
ていうかなんだよこの異色メンツは…。
「なに嬉しそうにしてんの?」
健はいつにも増して、テンションが高そう。
不思議に思って聞いたけど、後で後悔した。
そうだ、こいつ夢が好きだっけ…。
「う、嬉しそう!?……んー。まぁ、藤原さん居るし」
自分で言っておきながら、耳を赤くしながら下を向く健。
おーおー。
初々しいことで。
「なに照れてんだよ。……良い感じなの?」
そしてさりげなく気にしてる自分にも呆れる。