私の最低な元カレ
「…いい感じー?…ん~」
健はしばらく黙ると考え込んだ。
なにを考えてるのか俺にはわからないけど、
「あはは!会話の流れで聞いただけなのにそんなに真面目になるなよ~」
なんだか聞きたくなくなって、いつもみたいに茶化してしまった。
「ん?あー!ごめんごめん。つい」
俺は夢と健がどんな感じなのか、さっぱり分からない。
もしかしたら俺が思ってる以上に良い感じなのか?
……って。
なに気にしてるんだよ。
俺はもう夢をあきらめてるだろ。
好きなんて気持ち、もうなくなってるだろ?
いつまでも考えてちゃいけない。
夢だってとっくにもう次へ進んでるさ――…