私の最低な元カレ
「どうしても嫌いになれない!悔しいくらい……天野くんが好きなの…っ」
―――――……
ああ、俺はなんて馬鹿なんだろう。
「ちょっ、あ、天野くん!苦しい…よっ」
気付いたら俺は夢を抱きしめていた。
「このままでいさせて」
本当に馬鹿だ。
もっと早く気づいていたら…あんなに苦しまずにすんだのに。
夢も傷つかずにすんだのに。
もっと早く…。
俺たちの先にはこんな幸せな感情が待っていたんだ。
「もう嘘はつかない。この気持に一ミリも迷いはない。ずっと夢が好きだよ」
「……うん…っ」
「今まで傷つけた分、必ず幸せにする」
「絶対だからね」
鼻を赤くして幸せそうに笑う夢を見れてる俺は、誰よりも幸せだ。