私の最低な元カレ


「で、ここがあるからして―…」


もうすぐ夏が終わる。

いや、

夏休みも終わったし

もう夏は終わっちゃってるのかもしれない。


私は机に頬杖をついて


国語の教師の授業を

適当に聞いていた。



席は窓のすぐよこで


首を左に向ければ

グラウンドが目に入る。


隣の6組が体育をしていて

私は無意識に

その体育を見学していた。




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