私の最低な元カレ


……

「うぇっ…うぅっ」

「ちょっ!夢!吐くなよ?!吐くなよ?!」


麻衣が一生懸命背中をさすってくれるけど

ポテトチップスやポッキーやら…

全部が口から床へ落ちそう…。


「ごめん…だ、だい…だいじょぶぇっ…」

「ほらみてみー!言わんこっちゃない~…」


麻衣に続いて他の皆も心配して声をかけてくれる。


「夢だいじょうぶ~?」

「夢ちゃんトイレ行ってきなよぉ」

「う、いや…ちょっと外に散歩してくる…」


皆が心配してくれる中、私は立ちあがって

のそりと自分の家から外へ出た。


下から自分の部屋を見上げてみると、

明りがついていて皆楽しそうに騒いでいる。


すると、麻衣が窓から顔を出して大声で言った。


「夢ー!あんまり遠く行くなよー!危ないからぁー!」

「うーん!ありがとぉ」


私は麻衣に大きく手を振って

フラフラとコンビニへ向かうことにした。



< 5 / 319 >

この作品をシェア

pagetop