私の最低な元カレ
「あの…藤原さんが、一弥をおんぶして保健室につれていってる姿…めっちゃカッコよかったです」
「……へ?」
な…にが?
……新里君までその話!?
ていうか…
なんで新里君が顔を赤らめながら話してるの…。
「なんていうか…体を張ってまで誰かを助けるって、すごく素敵で!」
「え?あ、あぁ…うん……?」
あー…
新里君、めっちゃ熱血男子だろうな。
だって、今この話でもう瞳が燃えてるもん。
「本当に素晴らしかったです!!」
「あ、ありがとうございます」
なんか…
そこまで褒められると、逆に嬉しいというか…。
やっぱり人を助けることって、良い事なのかもしれない。
相手が天野君じゃなかったら。