私の最低な元カレ



「ナイスゴール」


もう一度、ゴールを決める新里君に私は拍手をした。

やっぱりすごいなぁ。


「あ…」


新里君は私に気付くと、一礼して、近くに居た子に何かを言ってコッチへやってきた。



「藤原さんっ」


「え?あの…練習中だったでしょ?」


「あぁ大丈夫。自主練だから」


「あ、そうなんだ…」



私が座っていた横に新里君も座る。


え…あの…なんで座っちゃったの…!?


「……」

「えっと…新里君、やっぱり凄いね!」


会話に苦しくなった私は、凄いと思った新里君への思いを、伝えることにした。



< 91 / 319 >

この作品をシェア

pagetop