私の最低な元カレ
「ナイスゴール」
もう一度、ゴールを決める新里君に私は拍手をした。
やっぱりすごいなぁ。
「あ…」
新里君は私に気付くと、一礼して、近くに居た子に何かを言ってコッチへやってきた。
「藤原さんっ」
「え?あの…練習中だったでしょ?」
「あぁ大丈夫。自主練だから」
「あ、そうなんだ…」
私が座っていた横に新里君も座る。
え…あの…なんで座っちゃったの…!?
「……」
「えっと…新里君、やっぱり凄いね!」
会話に苦しくなった私は、凄いと思った新里君への思いを、伝えることにした。