私の最低な元カレ
「お前…まじか?まじなのか!」
「まじだったらなんだよ~…」
藤原さんのことは、高校入学式の頃から知っていた。
入学式でも張り切っていて、瞳を輝かせていた藤原さんは
やっぱり、誰よりも目立ってた。
初めは『きっと明るい子なんだろうなぁ』って、ただそれだけ。
だけど、廊下ですれ違ったり、
季節ごとの行事で会うたびに
彼女は輝いて、笑顔で、一生懸命だった。
だけど、高二の夏休み明け。
少し、顔が暗くなった藤原さん。
心配で、何かあったのかと気にしてたけど、なかなか声をかける勇気が出なかった。
そんな時、同じクラスの一弥が倒れて…