桜唄
今日も眠れなかった。

ドキドキしちゃって、寝るどころじゃなかった。

アユミとユリと制服図鑑を眺めながら決めたお気に入りの

パリパリの制服。

本当は家に届いて、すぐに着たかったけど

入学式の日までのお楽しみにしてたから、

初めて高校の制服に袖をとおす。

アユミはきっと似合うんだろうな・・・・

お姉系のアユミの事だから、ブレザーがよく似合うはず。

中学がセーラーだったから、高校は絶対ブレザー着る!

って元々言い出したのはアユミだし。

何て言っても、アタシも着たかったし・・・。

電車で15分といった所にある学校だったから、

運命かと思ったくらい。

アタシは学校の校門でアユミと待ち合わせしてた。

アユミは先についてたみたいで、少し不機嫌。

「遅いよ!ユウキ何してたんだよ。」

声が少しハスキーはアユミがキレると、

その辺の男子よりも怖い。

「ああ。ゴメン。つってもさ、集合時間ピッタリじゃん?!」

「普通ちょっと早く来んだろ??まぁ良いや。学校入ろうぜ。」

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