愛たい
深帆は更に顔を赤くし周りの目を気にしながら俺から離れようとした。
そんな深帆の様子を陸は見て、
『何か、お似合いだな』
と微笑んだ。
その言葉に、とうとう深帆は何も言えなくなってしまった。
あ、陸を紹介するの忘れてた。
俺は陸を空いてる肩に引き寄せ、
「俺の心友の陸!」
と深帆に紹介した。
陸はちゃんとお辞儀をしたかと思えば俺の頭を叩き俺の手を振り払った。
その俺らの行為を見て深帆は思わず笑った。
その深帆の笑顔を見て、陸があまりに目を見開くもんだから、深帆の頬に俺の頬をつけて思わず、
「可愛いでしょ♪」
と言ってしまった。
そんな俺に陸は呆れて、
「勝手に言ってろ」
と教室に戻ってしまった。