愛たい

お腹一杯にご飯を食べ終えて、ショッピングモールを端まで回ることにした。



『あそこ見たい!』

そう言い深帆が走って言ったのはいかにも深帆が好きそうな雑貨屋。
正直、入りにくく感じたけど仕方ないから入ることにした。

『これ、可愛いーなー』
と深帆が見つめたのは羊のキーホルダー。

俺は何も言わずピンクと水色の羊のキーホルダーを一つずつ取ってレジに向かった。

『は、ハル!?』

俺の行動に驚く深帆を無視してレジに居たお姉さんにお会計をお願いした。

後ろから深帆が走ってレジに着いた。

『ペアルックいいですね。お似合いカップルさんですね♪』

と不意に言われて思わず、
「はい!」
と言ってしまった。

その言葉を聞き顔を赤くする深帆に店員さんが言った意味が分かった。

『ふふふ。あ、値札外しますか?』
と言う言葉に甘えて値札を外して貰った。

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