愛たい
そんな陸の冷たい視線は無視して話しを続ける。
「…深帆とキスした」
と呟き顔を赤くする俺に陸は再びめんどくさいと言う眼差しで見てくる。
「そうか、良かったな」
まるで興味もなさそうに嘘を吐く陸。
そして自分の席に戻ってしまった。
でもまだ話し足りない俺は後ろを向き話しを続ける。
「ヤベーの、ヤベーの!超可愛いくてさあー、ヤベーの!」
と興奮が治まらない俺は陸の、
「うるさい」
と言う言葉なんか無視して話しを続ける。