愛たい
二十五話 別れ
俺は、最低だ…。
一時限目を知らせるチャイムに我に帰り重い腰をあげ教室に戻った。
運良く一時限目は自習だった。
教室のドアを開けても話に夢中なクラスメートはドアを開けたことに気づいていない。
静かに席に着くと陸に、
「自習で良かったな」
と言われたけど聞こえないふりをした。
何故か、陸と口を聞きたくなかった。
そして今日一日、陸とも結衣とも口を聞かず学校が終わった。
携帯を開くと深帆から、
[門で待ってるね♪]
とメールが来ていたから急いで向かった。