愛たい

もう何も抵抗出来なくなった深帆から唇を離し、ゆっくりと制服のボタンを外す。

とろん、とした目で見る深帆を置いて次々と制服を脱ぎ捨てる。

そしてお互い、あっと言う間に裸になった。

初めて見た深帆の裸は綺麗だった。
てっきり、ぽっちゃりかなと思っていたが意外と細く華奢だった。
肌は白く透き通っており、柔らかそうだった。

『あんまり、見ないでっ』
と恥ずかしそうに言う深帆に再びキスをした。
キスを深めると深帆が俺の背中に腕を回した。
そして再び舌を激しく絡めた。

『あっ、んっ』
と甘い声を漏らす深帆から唇を離し今度は首筋にキスをする。
キスマークの付け方なんて分からない俺は無我夢中でキスを続ける。

『っ、』
と言う声に首筋を見ると白い肌に赤く跡が出来ていた。

白くて綺麗な胸に手を置くと深帆がビクンっと体を震わせた。

その時、頭に結衣の感じていた顔が浮かぶ。

俺は無我夢中で、その行為を進めた。

進めると共に頻繁に聞こえる深帆の甘い声を聞きたくなくて深帆の口を塞いだ。

俺が聞きたいのは、結衣の声なんだ…………

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