愛たい

二十八話 忍び寄る悪魔



「…検査の時間か」

看護師に起こされ眠い目を擦り車椅子に腰かける。


『検査、頑張って下さいね』
と看護師の声に適当に頷いた。



だって、この時の俺は何も分からなかったから。

検査なんかすぐ終わってすぐに結果が分かって何も無くてすぐに退院出来ると思っていた。

だけどさ………。





看護師に連れられてやって来た部屋はドラマとかで見るやつが沢山置いてあった。

本当に俺が検査なんて現実味が無い。

検査なんか受ける必要ないだろ。
だって、こんなに元気なんだぞ?




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