愛たい

『お疲れ様でしたー』

検査は割と早く終わり俺は再び車椅子に乗せられ病室へと戻った。

『検査の結果は二日、三日かかると思います』

二日、三日。
何だか長く感じる。





朝、目を開けるとやっぱり見なれない病室の天井。

帰りたい。
起きて、この天井を見るたび毎回思う。

だけど最低でも今日入れてあと二日はここに居ないといけない。

本当に俺、元気なのに。
絶対、時間損してるだろ。
返せよ、俺の時間。

つってもまあ、何か病気だったら洒落になんないけど。

てか、最高につまらない。
入院して初めて知った。
朝ってこんなにもつまらないものなんだと。
いつもは学校があるから忙しいし。
どんなに寝ても寝たり足りなくて二度寝もよくしたりした。
でも今は寝過ぎて逆にダルい。

てか、こんなの俺じゃない。
自分が入院するとかまさか考えたこと無かったし。
昔から健康体で体育とかでも活躍したりして太陽と言えば俺、みたいな。

退院したら体鍛えるか、なんて計画した。

< 165 / 165 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop