愛たい
俺は陸の背中を追った。
「だな」
そう言うと陸は横目で俺を見て、
「何か目、腫れてる」
とまた痛いとこ突いた。
やっぱ腫れてたか。
「アレルギー的な感じ?」
と誤魔化したが上手くはいかなかったみたいで陸は何言ってんだ、こいつみたいな目で俺を見た。
「あ、えっと、俺さ、太陽見続けると目が腫れるんだよねっ」
「は?お前、昼休みいつも外にいるじゃん」
俺の言葉に陸は素早く返した。
俺が黙り俯くと、
「ま、良いけど」
と良い、おにぎりを買った。
俺は偶然、最後の一つだけ残っていた期間限定のスイカパンを買った。