愛たい
「ああ、スイカパン。俺が最後の一個を買った♪」
そう良い俺は結衣にピースを向けた。
上手く笑えてるか、俺…。
『明日は絶対狙うし!』
とはりきる結衣に、
「おー、頑張れー」
と適当に流した。
ズキッ
「っ、」
胸が痛む。
不意に来たもんだから声に出てしまった。
二人が心配して俺を見る。
「悪ぃ、悪ぃ。俺、もう戻る」
そう二人に言い食堂を後にした。
ズキンズキン
と痛さをます胸。
病気では無いはすだ。
先日、病院に行ってちゃんと確かめたし、異常は無かった。
「これのどこが異常じゃないんだよ…」
医者は悪魔で医者で病気しか治せない。
心の病は本人しか気づけなくて、治せるのも自分しか居ない。
この傷みは結衣への俺の気持ち。
結衣への気持ちが大きくなるほど傷みを増す。